増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
2.技術編—遺伝子検査を活用するための知識
3)分析法/解析法
(7)キャピラリー電気泳動法
田渕 眞理
1,2
,
馬場 嘉信
1,3
1徳島大学薬学部薬品物理化学教室
2科学技術振興事業団
3科学技術振興事業団CREST研究
pp.972-975
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906331
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はじめに
文明の進歩は“ゲル電気泳動”から試薬・検体量が少量で,手間・時間のかからない“キャピラリー電気泳動”へと移行した(10分程度で分離).さらに,大型(数十cm四方)のキャピラリー電気泳動装置と数十cm長のキャピラリーから,小型(ハードディスクサイズ)である“マイクロチップ電気泳動”装置が出現し,数cm長のチャンネルの中で,より簡易で高速に(数十秒での分離)電気泳動が行えるようになってきた.これらの方法を用いれば,従来のように手間ひまかけたゲル電気泳動を行わずに,遺伝子解析をスピーディーに行うことができる(図1).
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