技術講座 生化学
血清中ALP活性測定法
小池 亨
1
,
山崎 浩和
1
,
多田 正人
1
,
細萱 茂実
1
,
尾崎 由基男
2
1山梨医科大学附属病院検査部
2山梨医科大学臨床検査医学講座
pp.225-230
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905745
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新しい知見
ヒト血清中ALP活性測定法として,日本臨床化学会より勧告された方法が広く普及している.基質として4-ニトロフェニルリン酸を用いる場合,緩衝液の種類によりALPの各アイソザイムの活性が大幅に変動する.さらに,食事と血液型により,ALP活性値に変動が認められるとの報告がある.近年の分子生物学の進歩により,ALPの構造や遺伝子上での研究が飛躍的に発展した.また,免疫学的手法による骨型ALPの自動定量法が開発された.一方で,緩衝液の差による反応性の違いを利用する方法の報告もある.
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