エッペンドルフ・マイクロリッターシステムによる超微量臨床化学検査・5
血清中のGOT,GPT,Al-P,LDHの活性測定
岡村 研太郎
1
,
村尾 周子
1
,
山戸 玲子
1
,
小延 鑑一
2
1兵庫県立尼崎病院研究検査部
2京大病院検査部
pp.464-467
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907189
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
前報1)までに本システムにより,血清10-200μlを用い,血清中の重金属,窒素化合物および脂質の微量比色定量を能率よく行なうことができた.今回は血清中のトランスアミナーゼ(GOT,GPT),アルカリホスファターゼ(Al-P),乳酸脱水素酵素(LDH)の4種目の活性測定を比色法で行なってみた.
本システムは反応容器がプラスチック製であり,また恒温器がエアバス型となっている点から,酵素反応に適しているとはいいがたい.測定にあたってはあらかじめ基質溶液を恒温器中で十分に加温しておいたのちに,試料血清に加えることにした.微量ならびに時間短縮化のため基質の容積と血清容積の比率を替え,呈色液あるいは反応停止液の容積や濃度を変更して検量線の直線化をはかった.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.