Japanese
English
研究
3種のALPアイソザイム検出法に基づくALPアイソザイム分画比の変動について―ALP活性測定法との誤った組み合わせはないか
Changes in the ratio of ALP isozyme fractions detected by three developing methods for ALP isozyme activities:Is there any mismatched combination with the ALP activity assay?
星野 忠
1
,
菰田 二一
2
,
熊坂 一成
1
,
河野 均也
1
Tadashi HOSHINO
1
,
Tsugikazu KOMODA
2
,
Kazunari KUMASAKA
1
,
Kinya KAWANO
1
1日本大学医学部臨床病理
2埼玉医科大学第1生化学
1Department of Clinical Pathology, Nihon University School of Medicine
2The First Department of Biochemistry, Saitama Medical School
キーワード:
アルカリホスファターゼ
,
ALPアイソザイム検出法
,
小腸ALPアイソザイム分画比
,
ALP活性測定勧告法
,
ALPアイソザイムとALP活性測定法の相関性
Keyword:
アルカリホスファターゼ
,
ALPアイソザイム検出法
,
小腸ALPアイソザイム分画比
,
ALP活性測定勧告法
,
ALPアイソザイムとALP活性測定法の相関性
pp.1041-1044
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901684
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アルカリホスファターゼ(ALP,EC 3.1.3.1)活性測定の勧告法は国際臨床化学連合(IFCC)をはじめ,各国の臨床化学会からの提案がある.しかし,ALPアイソザイムの標準となるべき検出法についてはまだ提案がない.そこでわれわれはヒト臓器由来の肝,胎盤,小腸の各ALPアイソザイム標品を用い,市販の電気泳動法による各種ALPアイソザイム検出法(ジアゾ法,インジゴ・ブルー法,ホルマザン法)間の差異を比較検討した.検討成績から,小腸ALPアイソザイムの検出度が3法で著しく異なるという結果を得た.特にホルマザン法はJSCCが勧告した活性測定法に近似した値が得られ,他の2法に比し,各ALPアイソザイムの定量性に関してより均一に測定できる試薬として評価できた.これに対し,インジゴ・プルー法はIFCCが勧告した活性測定法に近似した値が得られた.つまり,ALPアイソザイム検出法はALP活性測定法に併せて選択すべきであろう.
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