増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第III章 細胞診
2.検体
6)判定と報告
都竹 正文
1
1癌研究会附属病院細胞診断部
pp.211-212
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903504
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はじめに
細胞診は当初,剥離細胞診検体による検査法としてスタートしたために,その判定は第一義的には癌であるか否かを,つまり悪性腫瘍か,それ以外の病変か,あるいは正常状態であるかを個々の細胞異型から判断してきた.細胞の異型性は良性病変にも悪性病変にもみられるが,その各々は質的に異なっている.その差異は異型性の程度の違いとして表現される.この異型性の違いを表す指標としてこれまでいくつかの分類がつくられ,現在も使われている.
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