特集 肥満
肥満の判定
箕輪 真一
1,2
Shinichi MINOWA
1,2
1群馬大学医学部公衆衛生学教室
2高崎市医師会
pp.520-527
発行日 1982年8月15日
Published Date 1982/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206563
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最近の成人ならびに児童・生徒に肥満者が増加し,その対策が叫ぼれていることは周知のことである.これは肥満が各種の成人病と深く関係しており,また児童・生徒においては運動や心理的な面にも悪影響を及ぼしているという事実に起因している.
ところで肥満ということは,誰にでも理解され易い一般的な概念ではあるが,それは極端に肥満な状態の場合のことである.肥満予防や健康評価の観点に立てば,正常から極端な肥満にいたる中間域の状態の程度分けが必要となってくる.しかしこの点は主観的なもので誠に抽象的なものとなってしまう.ここに当然のこと,多くの方法論的な議論が出てくるわけである1).
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