増刊号 輸血検査実践マニュアル
各論
血液型
吸着解離試験
瀬尾 たい子
1
1大阪府赤十字血液センター研究部
pp.127-129
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903118
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はじめに
赤血球抗原抗体反応1)は,イオン,水素,van der Waals力と三次元形成などで結合されている.そして,解離を起こすためには,イオン強度,pH,温度を変えた攪絆,さらに有機溶媒などにより,強力な反応(結合)から,結合した抗体を分取する方法である.そのため,これらの結合を切断する適切な方法を選択しなければならない.完全な方法はあり得ないからである.
解離法には,直接法と間接法(吸着解離)があり,抗体同定や,弱い抗原の証明に利用される.
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