増刊号 輸血検査実践マニュアル
各論
血液型
交差適合試験
松田 仁志
1
1東北大学医学部附属病院輸血部
pp.122-126
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903116
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はじめに
厚生省は,安全で適正な輸血を行うための基準を平成元年(1989年)に「輸血療法の適正化に関するガイドライン」(以下,ガイドライン)として制定した.これは,これまでの基準では現場の輸血環境の変化に対応できないと判断されたためである.
このガイドラインの特徴は2つ挙げることができる.1つ目は,医療機関で実際に輸血に携わる医師・看護婦・検査技師の専門の作業手順を分けて記述していることである.2つ目は,緊急時や大量輸血時の具体的な現場状況を想定して輸血手順を記述していることである.
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