技術講座 生化学
穿刺液の蛋白分画
芝 紀代子
1
,
酒井 伸枝
2
Kiyoko SHIBA
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
2埼玉県立医療短期大学
pp.893-899
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902890
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新しい知見
穿刺液である胸水,腹水は全身疾患によって出現してくるので,その蛋白分画も多種多様なパターンを示す.腹水の1例においてはM蛋白の出現をみた.穿刺液を電気浸透現象のないセア膜を用いて電気泳動を行い,アシッドバイオレット17染色を施すことにより,鮮明な蛋白分画像が得られる.穿刺液の蛋白分画パターンが新たなる臨床診断の一助になることが期待される.
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