特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査
4 リポ蛋白
3.電気泳動法によるリポ蛋白分画法—2)アガロースゲル
芝 紀代子
1,2
Kiyoko SHIBA
1,2
1東京医科歯科大学医学部
2医学部附属病院検査部
pp.1335-1340
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917523
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測定法の概要
アガロースゲルを支持体とするリポ蛋白分画法は,1968年Noble1)やKalabら2)により最初に報告されている.Nobleはウシアルブミンを加えたアガロースゲルを支持体として,ズダンブラックBで染色し,一方Kalabらは0.45%寒天を支持体として,Fat Red7BとOil Red Oを混合した色素を用いて染色を行っている.
アガロースを支持体とするリポ蛋白の染色には,ほぼ脂溶性色素が用いられている.オゾン化Schiff染色ではアガロースに含まれる水分により,安定な値が得られないためと報告されている3).
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