今月の主題 蛋白尿の病態解析
技術解説
銀染色法による尿蛋白分画法
芝 紀代子
1
,
平塚 信夫
1
Kiyoko SHIBA
1
,
Nobuo HIRATSUKA
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
キーワード:
尿蛋白分画
,
セルロースアセテート膜電気泳動法
,
銀染色法
Keyword:
尿蛋白分画
,
セルロースアセテート膜電気泳動法
,
銀染色法
pp.1106-1109
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903859
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セルロースアセテート膜電気泳動法と,筆者らが考案した銀染色法とを組み合わせることにより,健常人の尿蛋白濃度でも鮮明な尿蛋白分画が得られる.本法により,健常人尿蛋白分画は4群に分かれたが,Ⅲ群において各種蛋白濃度が高いことから,将来腎症になりやすいタイプと推論している.糖尿病患者では健常人でみられた4群のほか,新たに1群が加わり5群となった.このうち0群は糸球体障害,Ⅲ群は尿細管障害,Ⅳ群は糸球体障害,尿細管障害を示唆していることが判明した.
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