増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅵ.感染症とその検査法
2.肝・胆道感染症
品川 長夫
1
1名古屋市厚生院
pp.103-105
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902752
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肝・胆道感染症では,Escherichia coli,Bacteroides fragilis groupをはじめとする腸内細菌が関与する感染症が多く,しかも複数菌感染となることが多い.これに悪性腫瘍などの基礎疾患および胆道の狭窄・閉塞などの宿主側の全身的ならびに局所的要因が関与するため,感染症の治療には起炎菌の同定とともに病態の的確な把握も重要である.
ここでは肝・胆道感染症の解説と細菌学的検査法の要点について述べる.
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