技術講座 免疫
PSAの測定法
石橋 みどり
1
,
大竹 皓子
1
Midori ISHIBASHI
1
1慶應大学病院中央臨床検査部・免疫血清
pp.499-505
発行日 1996年6月1日
Published Date 1996/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902706
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新しい知見
前立腺特異抗原(PSA)は,1979年Wang MCらのグループ1)によって精漿から分離精製された分子量約33,000の糖蛋白質である.生物学的性状は,キモトリプシン様基質特異性を有するセリンプロテアーゼであり,血中ではその多くがα1-アンチキモトリプシン(ACT)と結合しているが,一部はPSA単独でも存在している.
PSAは前立腺癌や前立腺肥大症において血中濃度が高値になることから,腫瘍マーカーとして臨床検査に用いられている.
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