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白血球除去フィルターの進歩
八代 有
1,2
,
高柳 美行
3
1前:名古屋市立大学薬学部
2愛知淑徳大学文学部
3名古屋市立大学薬学部
pp.243-244
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902651
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背景
輸血副作用の発現要因としては,まず第一に輸血用血液中の白血球が考えられ,安全な輸血の推進にとって白血球除去操作は,重要な処理と思われる.Walkerの報告1)によれば,白血球に起因した輸血副作用の発現率は17.5%(全輸血副作用の90%以上)とされる反面,106個/bag以下の残存白血球数に低減されれば,ほとんどの輸血副作用が回避できるといわれる.これらのことから,白血球除去性能の向上は輸血医療の分野における大命題とされ,主にフィルター法で検討されてきたが,近い将来には除去係数6〔99,9999(6log)%の除去率〕の時代を迎えようとしている.
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