マスターしよう検査技術
細菌の特殊染色法—鞭毛染色(Leifson法)
設楽 政次
1
,
梅津 静子
1
1立正佼成会附属佼成病院臨床検査科
pp.891-895
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902522
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細菌の鞭毛は菌種により,その数,付着部位,形が異なり菌種同定の重要な手がかりとなる場合がある.特に,臨床細菌検査室では簡易同定キットが普及する以前のグルコース非発酵菌の同定は集落形態,色素産生,糖分解などのほかに鞭毛形態の観察を合わせて実施していた.
これは,臨床材料から検出される頻度の高いグルコース非発酵菌は限られており,それぞれ特徴のある鞭毛を有し,鞭毛形態を観察することは,おおよその属の推定や生物学的性状検査の軽減を可能にすると同時に同定精度を高めることになるためであった.
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