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泌尿器科におけるカラードプラ法の臨床応用
瀧原 博史
1
,
城嶋 和孝
1
,
内藤 克輔
1
1山口大学医学部泌尿器科
pp.885-887
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902518
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ドプラ効果とは,音源と観測者との相対的な速度関係により,周波数偏位立起こることをいう.超音波ドプラ法とは,この現象を利用して生体内の流速を知る方法である.さらに1980年に実用化されたカラードプラ法によれば,血流信号が断層像上にカラー表示されるため,血流信号の検出が迅速に施行可能となった.また,血流信号が血管走行に添って表示されるため,角度補正が可能となった.初期には,カラードプラ法の臨床応用は心・大血管などの高速血流の測定に限られていたが,その後低速の血流も検出できるようになり,泌尿器科領域の各臓器のさまざまな疾患の診断に役だっている.
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