検査法の基礎
CEAの抗原性とその測定法
黒木 政秀
1
1福岡大学医学部生化学第一教室
pp.845-852
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902511
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新しい知見
CEAは遺伝子レベルから全ペプチド構造が明らかにされ,また糖鎖構造や膜結合様式も明らかにされた.遺伝子レベルでは免疫グロブリンスーパージーンファミリーに属し,その中にCEAジーンファミリーを形成している.
CEAは正常な消化器粘膜でも産生することが明らかになった.しかし,正常組織のCEAは上皮細胞の管腔側表面にのみ存在し,血流や組織液に接しておらず,癌組織ではCEAのこの構築の破壊と増量のため腫瘍マーカーになる.
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