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MRA(MRアンギオグラフィー)
藤本 肇
1
1沼津市立病院放射線科
pp.146
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902341
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MRAとは,磁気共鳴(magnetic resonance;MR)を利用して人体に無侵襲に血管内を流れる血流を画像化する手法である.
アンギオグラフィーは,血管撮影とも呼ばれ,もともとはX線撮影装置を用いて血管の内腔を可視化する撮影法である.このためには,血管を直接穿刺(通常は大腿動脈を穿刺する)し,細い管(カテーテル)を目的とする血管にまで挿入したうえで,水溶性ヨード造影剤を注入しながら連続的にX線写真を撮る必要がある.この検査は,種々のX線検査の中でも最も侵襲の多い検査の1つであり,通常は入院を要する.X線の被曝の問題のほかに,カテーテルの操作に伴う血管の損傷,造影剤によるアレルギー反応(重篤な場合は生命にかかわることがある)など,さまざまな合併症を考慮しながら実施しなければならない.しかしながら,ある種の疾患(例えば脳動脈瘤)の診断のためには,アンギオグラフィーは不可欠である.
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