増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
4)産婦人科領域
検査の進めかた
馬場 一憲
1
1東京大学医学部附属医用電子研究施設臨床医学電子部門
pp.99-100
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902326
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超音波断層診断装置は,胎児診断をはじめ,子宮,卵巣腫瘍などの婦人科疾患の診断に重要な役割を果たしている.産婦人科領域における画像診断法には,X線CT,MRI,腹腔鏡,子宮鏡などさまざまな方法があるが,大半の症例は超音波断層法のみで診断することができる.
産婦人科領域の超音波検査法には,腹壁上にプローブを当てて行う経腹法と,腟内にプローブを挿入して行う経腟法とがある(図1).経腹法は,一般腹部用の超音波診断装置を用いてベッド上で行うことができるが,経腟法は,婦人科検診台(内診台)で経腟プローブと呼ばれる特殊なプローブを用いて行うため,一般に産婦人科以外では行われていない.
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