検査法の基礎
Ham試験における補体活性化と溶血の機序
藤岡 成德
1
1三井記念病院血液内科
pp.481-486
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902038
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サマリー
Ham試験でのPNH亦血球の溶血はPH6.4付近への新鮮血清の酸性化で最大値になる.その理由はpH6.4付近で液相の補体活性化によるC3転換醇素産生が最大になるなど,補体反応が最も進行するからである.PNH赤血球では血球膜上の補体反応な抑制する補体調節蚕白DAF,CD59が俊天性に欠損している.このため補体活性化によって,膜侵襲複合体が容易に形成され,溶血が起こる.Ham試験にるPNH赤血球溶血の機序について,最近の知見をまとめ,解説した.
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