技術講座 血清
溶血反応,補体結合反応
荒竹 ミサ子
1
,
川上 逸子
1
,
永沼 みち子
1
,
菊谷 光
1
1東京女子医大病院中検
pp.590-594
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201127
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補体結合反応(complement fixation test,以下CF反応と略す)においては,第1段階で対応する抗原と抗体が,抗原抗体複合体を作り,適当な条件のもとで補体を結合する.しかし,この現象が起きたか否かは肉眼的に観察することができないため,第2段階でこれにヒツジ,その他の動物の溶血素感作血球を加えて溶血反応を起こし,その溶血の程度を肉眼で判定する.これをCF反応という.
遊離補体量または補体の結合量が,溶血反応の有無もしくはその程度として判定され,補体がすべて結合されて遊離補体がない場合は完全非溶血を示し,反応結果は陽性である.
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