増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
Ⅱ.腫瘍マーカー
5.CA 19-9,CA-50,SPan-1,エラスターゼ1,KMO1,POA
竹岡 啓子
1
,
西 功
1
,
網野 信行
2
1大阪大学医学部附属病院臨床検査部
2大阪大学医学部臨床検査診断学
pp.162-167
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901925
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CA 19-9・CA-50
■CA 19-9
CA 19-9は,1979年Koprowskiらが,ヒト結腸直腸癌由来の培養細胞SW 1116をマウスに免疫して得たモノクローナル抗体の1つNS 19-9により認識される糖鎖抗原である1,2).
CA 19-9は当初,大腸癌の特異抗原として研究されたが3),Del Villanoらがラジオイムノアッセイ(RIA)により最も高率に検出される疾患が,膵癌であることを報告4)して以来,今日では,膵癌,胆管癌,胆嚢癌の診断および切除手術後の再発の判定,化学療法や放射線療法の効果判定に有効な腫瘍マーカーとして広く用いられている.
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