技術講座 生化学
エラスターゼ1の検査
中島 公雄
1
1横須賀共済病院中央検査科
pp.423-427
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900596
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サマリー
蛋白分解酵素阻害物質の存在のために酵素学的測定法が困難であった血中エラスターゼ1やトリプシンのような血清膵酵素の測定が,その免疫学的活性に着目し,酵素蛋白量としての測定法であるRIA法で可能となった.
急性膵炎および慢性再発性膵炎では発症の初期であれば各血清膵酵素とも異常高値を示すが,採血の時期により正常化してしまうものがみられる.その点,長期間異常を示すエラスターゼ1の有用性は高い.慢性膵炎での異常値を示す率は高く,そのスクリーニング検査としても有用性は高い.
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