増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
Ⅱ.腫瘍マーカー
1.CEA
石井 勝
1
1埼玉県立がんセンター消化器科
pp.154-155
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901921
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■測定法
CEAの測定はCEA特異抗体を用いた免疫学的測定法が用いられている.その主な測定法は,プラスチック製材(プラスチック・ビーズ,マイクロプレート,ラテックス粒子など)に結合(不溶化または固相化)させたCEA抗体とアイソトープ,酵素,蛍光あるいは化学発光物質などの標識体をラベルしたCEA抗体との間に検体中のCEA抗原をサンドイッチする方法,CEA抗体を結合したラテックス粒子を用いた免疫凝集法などである.現在市販されているCEA測定キットは20種以上に及ぶが,これらキットに使用されているCEA抗体は最近ではモノクローナル抗体が多くなりつつある.また,それらは血中CEA測定用キットであるが,特殊なものとして乳汁分泌液中のCEAを測定する簡易キットも市販されている.
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