臨床検査のピットフォール
抗CEA自己抗体によるCEAの低値現象
阿部 正樹
1
,
俵木 美幸
1
,
海渡 健
1
1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
pp.162-163
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103460
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はじめに
癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen,CEA)は1965年に成人の消化器癌と胎児の消化器に特異的な抗原として見いだされ,現在では臨床的に広範囲かつ頻繁に利用されている腫瘍マーカーである.本稿においては,抗CEA自己抗体の産生により段階的にCEAが低下を示した症例を提示するとともに,CEAが低値を呈する多数の検体を対象に行った検討結果を紹介する.
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