検査じょうほう室 生化学 腫瘍マーカー・1
CEA
渡部 宏嗣
1
,
小俣 政男
1
,
川邊 隆夫
2
,
池田 均
3
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2東京大学医学部附属病院光学医療診療部
3東京大学医学部附属病院検査部
pp.279-280
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100374
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はじめに
CEAは,carcinoembryonic antigen(癌胎児性抗原)の略語であり,1965年にGoldとFreedmannとにより大腸癌組織から抽出された分子量約20万の糖蛋白質である1).当初は大腸癌に特異的な腫瘍マーカーとされていたが,その後の検討により,胃癌,肺癌,卵巣癌などの各種癌および喫煙者や糖尿病,肝硬変などの非腫瘍性疾患においても上昇する場合があることが明らかになり,現在最もよく測定されている腫瘍マーカーである.
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