増刊号 免疫検査実践マニュアル
各論
Ⅰ.ホルモン
6.その他の内分泌
(1)エンケファリン
山北 宜由
1
1松波総合病院内科
pp.145-147
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901917
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
エンケファリンは,最初に発見されたオピオイドペプチドであり,メチオニン-エンケファリン(Met-Enk)とロイシン-エンケファリン(Leu-Enk)の2種類が存在する(図).エンケファリンは前駆体プレプロエンケファリンAに由来し,多くの塩基性アミノ酸対が酵素により切断され,エンケファリンが生成される1).なお,プレプロエンケファリンBもLeu-Enk構造を持っている.エンケファリンは,生体内において副腎髄質に最も高濃度に認められる2).その他,脳内の各部や下垂体,性腺,消化管,交感神経に存在することが知られているが,血中にも存在する3).
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.