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特集 小児臨床検査2024
Ⅸ.免疫学的検査
7.細胞性免疫能検査―PHA反応,Con-A反応,NK細胞活性
Assessment of immune responses in lymphocytes―Lymphoproliferation to PHA and Con-A, and NK-cell function
和田 泰三
1
Taizo Wada
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系小児科
キーワード:
リンパ球芽球化検査
,
リンパ球幼若化検査
,
マイトジェン
,
細胞傷害活性
,
血球貪食性リンパ組織球症
Keyword:
リンパ球芽球化検査
,
リンパ球幼若化検査
,
マイトジェン
,
細胞傷害活性
,
血球貪食性リンパ組織球症
pp.299-301
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001940
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はじめに
免疫機構は,自然免疫と獲得免疫によって担われている。自然免疫は生体が生まれながらにして有している免疫反応で,主な担当細胞は好中球,マクロファージ,ナチュラルキラー細胞(NK細胞)である。一方,獲得免疫は特定の抗原に対して働く,より強力な免疫反応で主な担当細胞はリンパ球である。さらに獲得免疫は,細胞傷害性T細胞が中心となる細胞性免疫とB細胞,抗体が中心となる液性免疫に大別される。本稿で扱う細胞性免疫能検査は細胞(リンパ球)を用いる免疫能検査という意味であり,リンパ球芽球化反応(PHA反応,Con-A反応)とNK細胞活性について概説する1~3)。
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