技術講座 免疫
PCRによる定量測定(競合PCR)
引地 一昌
1
,
青島 秀幸
1
,
吉田 晃
1
1(株)エスアールエル遺伝子部
pp.1081-1085
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901751
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サマリー
PCRを用いた定量測定は,サンプル中の標的が非常に微量な場合に用いられる方法である.定量法には競合PCRが用いられるため,競合させるためのコンペティターを必要とし,複雑な検査工程になっている.臨床検査での応用はRNAのほうが多く,逆転写酵素を用いてcDNAを合成し,PCRを行う.そのため,一本鎖RNAウイルスであるC型肝炎ウイルスの定量検査について,競合PCRの実施例を中心に紹介した.また,競合PCR,RT-PCRについて,その特徴を中心に述べた.
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