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今月の特集1 今さら? 今だから学ぶPCR
リアルタイムPCR・デジタルPCRの臨床診断への応用
Clinical application of real-time PCR and digital PCR
柳原 格
1,2
1地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 研究所免疫部門
2地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 臨床検査科
キーワード:
リアルタイムPCR
,
デジタルPCR
,
qPCR
,
相対定量
,
絶対定量
Keyword:
リアルタイムPCR
,
デジタルPCR
,
qPCR
,
相対定量
,
絶対定量
pp.1148-1155
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202860
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Point
●リアルタイムPCRではPCR反応の指数関数的増殖領域に設定した閾値からCt値を求める.ケミストリとしてインターカレーター法とプローブ法があり,定量法には相対定量と絶対定量の2つがある.
●リアルタイムPCRの相対定量法は,リファレンス遺伝子との量比を計算した後に,比較したサンプル間あるいはコントロールとの差を調べる.絶対定量法は既知の濃度で作成した検量線から濃度を求める.
●デジタルPCRは標準サンプルの核酸による検量線は必要なく,サンプル中の核酸の初期量を絶対定量する方法である.ドロップレット方式と,ウエルチップ(チャンバー)方式の2つの方法がある.
●リアルタイムPCRに比べてデジタルPCRの検出感度は100〜1,000倍高い.研究あるいは診断の各用途によって適切に使い分けることが重要である.
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