検査法の基礎
フェリチンとその測定法
小島 司
1
1虎の門病院臨床化学検査部
pp.577-582
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901616
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サマリー
フェリチンは鉄貯蔵蛋白として古くから研究されているが,臨床検査項目の1つとして導入されたのは,Addison(1972)のラジオイムノアッセイによる測定報告が発端であった.その後さまざまな免役学的測定法の開発が進み,それに伴い臨床的有用性が検討されてきている.
本稿では,血清フェリチン測定のラジオイムノアッセイ,エンザイムイムノアッセイ,ラテックス凝集反応法における,それぞれの測定原理と問題点および自動分析への応用を述べ,後半に試料の取り扱いと参考基準値について解説した.
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