技術講座 生化学
EIAによる心筋構造蛋白ミオシン軽鎖Iの測定
山西 八朗
1
,
井山 茂
1
1大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部
pp.583-589
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901617
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サマリー
EIAによる心筋構造蛋白ミオシン軽鎖Iの測定ならびにその臨床的意義について述べる.
急性心筋梗塞発作後の血中心筋ミオシン軽鎖Iは,CKやASTなどの逸脱酵素とは異なる変動パターンを示し,酵素活性測定だけでは得られない種々の臨床情報を提供してくれるものである.測定法も当初のRIAからキット化されたEIA試薬が開発されるに至っている.本稿ではEIAによる測定の実際とその検討成績について述べた後,測定値から得られる臨床情報と現時点における心筋ミオシン軽鎖I測定上の問題点を示した.
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