増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
3.含窒素成分
(4)尿酸
信岡 学
1
1旭川医科大学医学部附属病院検査部
pp.94-96
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901499
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プリン(purine;Pur),ピリミジンヌクレオチド(pyrimidine nucleotide)はDNA,RNAのモノマー前駆体として知られている.このうち,プリン塩基であるアデニン,グアニン,ヒポキサンチンおよびキサンチンの最終代謝産物として尿酸(uric acid)が生成される.
尿酸はpH6.5よりアルカリ側で主として尿酸Na塩として存在し,一部はアルブミンにも結合している.尿酸Naの溶解度はpH7.4では約7.0mg/dlといわれ,これ以上の濃度では組織への沈着が起こりやすく,関節炎を伴う痛風が代表的な疾患である.
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