増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
窒素化合物
尿酸
山中 寿
1
1東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター
pp.250-253
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906333
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
1.尿酸の体内動態
尿酸は霊長類における核酸の最終代謝産物であり,通常1日700mgが産生され,このうち500mgは腎臓から尿中へ,200 mgは腎外(主として消化管)に排泄される.尿酸生合成経路と腎における尿酸転送経路を図1に示す.
体内には約1,200mgの尿酸プールが存在し,血清尿酸値の上昇が持続するとプールも大きくなると考えられる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.