新しいキットの紹介
リンホプレップによるリンパ球分離法について
平嶋 邦猛
1
,
川瀬 淑子
1
,
大谷 正子
1
1放射線医学総合研究所障害臨床研究部
pp.76-79
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
リンパ球に関する知見の最近の著しい進歩に伴い,細胞性免疫機構の担い手としてのリンパ球の動態,機能を検討することが,実験的にはもちろん,通常臨床検査上も,臓器移植上の組織適合性検査1,2)や,更に,癌3,4)および白血病5,6)の予後判定テストなどにも応用されつつある.
このような場合,いかに迅速に,的確に,細胞をいためず,収量が多く,しかもできうれば無菌的に,濃度の高いリンパ球浮遊液を得ることができるかということが,重大な問題となってくる,最近,Bφyumの原理7)に基づき,無菌的に混合されたsodium metriozateとFicollの液が,リンパ球分離剤として"リンホプレップ—Lymphoprep"の名で市販されるようになった(Ny-egaard & Co.,第一化学薬品).
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.