増刊号 尿検査法
II.各論
4.非蛋白性窒素化合物
(2)尿酸
影山 信雄
1
1社会保険中京病院検査部
pp.94-95
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901080
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はじめに
尿酸はヒトにおける核酸代謝の最終産物で,主に肝臓で生成される.
核酸はヌクレアーゼで加水分解され,数個のヌクレオチド(プリン塩基+リボース+リン酸)が結合したオリゴヌクレオチドとなり,さらにホスホジエステラーゼで加水分解されてモノヌクレオチドにまでなる.このようにして,核酸は構成単位であるヌクレオチドのアデニル酸(AMP)とグアニル酸(GMP)に分解される.AMPとGMPは,いろいろな特異的酵素の触媒で代謝されたり回収されたりするが,最終的には尿酸となる1).
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