技術講座 細菌
黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンおよびtoxic shock syndrometoxin-1の検出
五十嵐 英夫
1
1東京都立衛生研究所微生物部
pp.1185-1190
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900344
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サマリー
ブドウ球菌感染症の一つとして,toxic shock syndromeが提唱された.本疾病の原因は黄色ブドウ球菌の産生するTSS toxin-1やブドウ球菌エンテロトキシンであろうと考えられている.最近の研究によれば,これらの毒素は,ヒトを含めた種々の動物の生体防御系に深くかかわっており,そのことが本疾病の発症と関連しているのではないかと推測されている.今後,この方向の研究が飛躍的に発展することが期待されている.
本稿では,臨床材料由来黄色ブドウ球菌のこれら毒素の試験法と疫学への利用について記述した.
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