技術講座 血清
サイトメガロウイルス抗体の測定法
青地 寛
1
,
永峰 啓丞
1
,
林 悟
1
,
押田 眞知子
1
,
倉田 義之
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部
pp.1180-1184
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900343
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サマリー
サイトメガロウイルス(CMV)は,主として臓器移植後の免疫力低下時などに,初感染あるいは再感染や再活性化により間質性肺炎などの重篤な病気を引き起こすことから,重要なウイルスとして注目されている.
CMV感染を診断する日常的な検査法としては,主として血清学的な方法が用いられている.その中で最も一般的な方法は補体結合反応であるが,近年,より高感度な,またより迅速な検査法として間接血球凝集法,免疫蛍光抗体法,酵素免疫抗体法などの方法も開発されている.筆者らの成績においても,酵秦免疫抗体法は補体結合反応と比較して感度も良好であり,客観的であるという結果を得ている.
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