技術講座 病理
細胞診検査のためのパパニコロウ染色—染色の原理と注意点
畠山 重春
1
1永井マザーズホスピタル病理診断科
pp.468-475
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209310
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Point
●検鏡前に,検鏡に適した染色標本か否かが大切であり,適切な染色結果を得るには,その前の塗抹標本作製に向き合う心構えを自覚する.
●パパニコロウ(Pap.)染色で優れた染色結果を期待するためには,湿潤固定の手順が順守された塗抹標本が必須である.
●Pap.染色用の湿潤固定は塗抹後1〜3秒以内に行う.
●95%エタノール溶媒のOG-6,EA-50液染色後の95%エタノールは,分別の役割を担っている.
●脱アルコールを完全に行うことで早期の退色を防止する.
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