増大号 匠から学ぶ 血栓止血検査ガイド
5章 疾患まとめ
自己免疫性後天性凝固因子欠乏症(厚生労働省指定難病288)—診断ガイドと凝固検査
一瀬 白帝
1
1山形大学医学部
キーワード:
抗凝固因子自己抗体
,
凝固因子インヒビター
,
免疫寛容機構
,
免疫学的検査
,
機能的検査
Keyword:
抗凝固因子自己抗体
,
凝固因子インヒビター
,
免疫寛容機構
,
免疫学的検査
,
機能的検査
pp.1139-1144
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209128
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はじめに
自己免疫性後天性凝固因子欠乏症(autoimmune coagulation factor deficiency:AiCFD)は,主に高齢者が原因不明の出血症状として発症するまれな疾患である.筆者らは2009年から本疾患を対象とした厚生労働省(厚労省)科学研究事業(班研究)を実施しており,後述する5疾患を指定難病288として制定してきた.本稿では,これまでにまとめて発表したわが国におけるAiCFDのエビデンスに基づいて1-6),各疾患の概要と凝固検査を中心に解説する.
なお,紙幅の都合で各疾患の詳細については記述できないので,引用文献を参照していただききたい1-6).
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