技術講座 生化学
電気泳動法による異常蛋白の分析および判読の仕方
藤田 清貴
1
1群馬パース大学大学院保健科学研究科病因・病態検査学領域/医療科学領域
pp.1233-1239
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208825
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Point
●血清蛋白分画検査(SPE)では,アルブミン分画より幅の狭い蛋白帯が正常の分画と異なる位置にみられた場合,M蛋白を疑う必要があります.
●免疫固定電気泳動法(IFE)では,抗体と抗原の量的比率で濃さが変わることから,形成されるバンドの濃さで目的蛋白の増減を判定することはできません.
●M蛋白は,免疫電気泳動法(IEP)で正常の免疫グロブリンの沈降線とは異なる形態(M-bow)を呈するか,全く新しい沈降線として観察されます.
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