疾患と検査値の推移
炎症性腸疾患—血清マーカーを中心に
藤本 穣
1
,
一森 俊樹
2
,
仲 哲治
1
1岩手医科大学医学部内科学講座膠原病・アレルギー内科
2須崎くろしお病院内科
pp.742-749
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208743
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Point
●炎症性腸疾患(IBD)は,原因不明の異常な免疫応答により腸において慢性炎症性の病変を生じる疾患であり,潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)が典型的である.
●IBDの診断や正確な病状評価には下部消化管内視鏡検査が必須であるが,日常診療における評価では,血液や便を対象とする低侵襲な臨床検査(バイオマーカー測定)が広く実施されている.
●IBDの活動性を評価する血清マーカーとして2020年より新たにLRGが承認され,実臨床でどう活用すべきか検討が始まっている.
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