臨床検査のピットフォール
蓄尿検体の検査結果に影響する要因
宮本 博康
1
1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
pp.750-754
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208744
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はじめに
尿中の生化学成分注の排泄量を正しく評価するためには,随時尿では採取ごとに濃縮の状態が異なるため24時間蓄尿を実施して1日排泄量として確認するのが基本となる.しかし,蓄尿は細菌の増殖による院内感染の媒体になりうることや,24時間保存することで種々の要因により検査項目の一部で偽陰性/偽陽性が生じる可能性があることなど,問題点も挙げられている.そのため本稿では蓄尿検体を用いて各種検査をする際の蓄尿量や保存による影響についてまとめた.
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