FOCUS
バイオバンクを介した臨床検体の研究利用
森田 瑞樹
1
1岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
pp.1178-1180
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207770
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
医療施設では日々多くの検体検査が実施され,その残余は一定期間の保管の後に廃棄されている.世界中で毎日廃棄されている検体の量は膨大である.一方で,こうした臨床検体の研究での利用ニーズは高まっており,新しい治療や検査の創出に役立てられることが期待されている.臨床検体の研究利用を支援するための枠組みとして,世界中でバイオバンクが設立・運営されている.本稿では,バイオバンクの機能と課題について述べ,課題の解決策の1つとしてのオンデマンド型バイオバンクを紹介する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.