FOCUS
アルツハイマー病の新しいバイオマーカー
木村 暁夫
1
1岐阜大学大学院医学系研究科神経内科・老年学分野
pp.496-498
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
現在,日本では世界に類をみない速さで少子高齢化が進んでおり,認知症対策は重要な社会問題である.2012年において65歳以上の高齢者における認知症患者数は462万人と報告されており,今後さらにその数が増えることが予想される1).認知症の原因疾患は多岐にわたるが,最も多い疾患がアルツハイマー病であり,その患者数は報告により異なるものの,認知症全体の約7割とされている.本稿では,そのアルツハイマー病の生化学的バイオマーカーの現状について解説する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.