技術講座 生化学
血清蛋白測定の標準化の実践
松下 誠
1
,
中島 一樹
1
,
永井 謙一
1
1埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科
pp.27-33
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207455
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Point
●総蛋白測定はビウレット法の普及率がほぼ100%であるが,測定試薬は1試薬系試薬と2試薬系試薬が共存し,両者で共存物質の影響が大きく異なる課題がある.
●アルブミン測定は,BCG法(1試薬系試薬)と改良BCP法(2試薬系試薬)の2つの検査法が普及し,両者でアルブミンに対する特異性が大きく異なる課題がある.
●自動分析法による分析条件は,1試薬系試薬では1ポイント−二波長法,また2試薬系試薬では2ポイント−二波長法に設定される.
●二波長法は光量補正,また2ポイント法は検体盲検の除去が可能となり,標準化の実践のためには,2ポイント−二波長法が好ましい.
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