技術講座 病理
—step up編—粘着フィルム(川本法)を用いた凍結切片作製—術中迅速診断用凍結切片作製への応用
川本 忠文
1
1鶴見大学歯学部RI研究センター
pp.1251-1259
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207399
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Point
●凍結切片は切片支持用粘着フィルム(Cryofilm)を用いて作製する.
●切片がCryofilmに貼り付いた状態で染色し,川本法専用封入剤でスライドガラスとCryofilmの間に切片を封入保存する.
●切片は油浸レンズで高倍率観察できる.
●切片は組織学的染色,組織化学的染色,酵素組織化学的染色,免疫組織化学的染色(FIHC含む),遺伝子組織化学的染色,遺伝子発現解析,MSイメージング,水溶性物質の分布研究など,多くの研究に使用できる.
●大きな試料(マウス,ラットなどの全身)から切片標本を作製できる.
●専用替刃を使用することで骨などの硬組織から厚さ1μmの凍結切片を作製できる.
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