技術講座 病理
シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・4
病理診断に利用される代表的な抗体
柳田 絵美衣
1,2
1慶應義塾大学医学部病理学教室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.1228-1235
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207395
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Point
●サイトケラチン(CK)は上皮系,S100は神経系とメラノーマなど,腫瘍細胞の由来・性質を知ることができる.
●リンパ腫ではT細胞由来(CD3陽性)なのかB細胞由来(CD20陽性)なのか,肺癌では腺癌(TTF-1,Napsin A陽性)なのか扁平上皮癌(p40またはp63,CK5/6陽性)なのかなど,薬剤や治療を選択するために免疫染色を用いる.
●HER2/neu,CD117(c-kit),PD-L1など,治療薬剤に直結するコンパニオン診断に用いる抗体が次々に登場している.
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