増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド
Column
Column.7 論文は世界共通の名刺!
pp.1097
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207358
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免疫染色一筋で突っ走ってきた私は,オリジナルの免疫多重染色技術の論文をThe American Journal of Surgical Pathology誌(臨床の診断病理に関する雑誌では頂点の雑誌にあたる)に投稿し,採用された〔Yanagita E, Kamoshida S, Imagawa N, et al : Immunohistochemistry-based cell cycle detection (iCCD) : a novel system to visualize cell kinetics on formalin-fixed paraffin-embedded tissues. Am J Surg Pathol 36:769-773,2012〕.
内容は免疫三重染色.細胞周期G1,M/G2/S期,アポトーシスにある細胞を酵素抗体法で染め分けたのは世界初!.これにより,正常と悪性の細胞状態が把握できるようになった.ちなみにこの三重染色は全工程で6時間ほど要する全用手法なのだ.毎晩夜中まで免疫三重染色のプロトコールを繰り返し,全く知識のない遺伝子の勉強をし,わからない英語と格闘……やっと書き上げた論文であった.
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