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名刺とその取扱
森島 侃一郞
pp.57-59
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200091
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この前の大戰中は人の心もすさみ禮儀など大分とすたれて名刺などもいい加減のものを持つてあるき見る人をしてひんしゆくする處多かつた。大戰後は物資はなし食糧事情は益々惡しく禮儀については省みられなかつた。
近年になり物資もボツボツ出て來,又食糧事情も好轉して來たので所謂る「衣食足りて禮節を知る」の時代ともなりつつある。しかし何というても今迄忘れかけた此禮儀について今俄かに昔の状態に引返すにはまだまだ時期尚早ではあるが,それでも此の位迄はお互いは知つて居つてもよく,又實行してもいいものと思い氣のつくままに書いたものである。
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